『ぽちっと 壁量』は『構造チェッカー 壁量版』のリニューアルバージョンとして生まれた、住宅性能表示に対応をした「壁量N値計算ソフト」です。
『ぽちっと 壁量』を使えば 、
- 確認申請や性能評価申請を行うにあたって必要 な値をボタン一つで計算できます。
- 計算された値は見やすい形式で必要図書として出力できます。
※出力図書は建築基準法の確認申請や性能評価申請の申請添付図書としてご使用いただけます。
※出力図書の中に計算根拠となった経過数値も見えるから安心できます。
建築基準法対応
- 壁量のチェック
- バランスのよい壁配置のチェック(平面4分割法)
- 柱頭・柱脚の接合部チェック(N値計算)
- 筋かい端部の接合部チェック
住宅性能表示対応
- 性能表示壁量のチェック
- 耐力壁線のチェック
- 存在床倍率のチェック
- 胴差と通し柱の接合部チェック
- 床・屋根の外周の横架材の接合部チェック
「構造チェッカー」より更にパワーアップ
構造チェッカー | ぽちっと壁量 | ||
---|---|---|---|
機能 | 斜め壁計算 | – | ○ |
横架材入力 ※土台と梁の入力が可能 | – | ○ | |
横架材接合部入力 ※端部小口毎に金物設定が可能 | △ | ○ | |
柱頭柱脚金物別入力 ※柱頭と柱脚の金物を別々に設定 | – | ○ | |
鉄製筋かい | ○ | × | |
火打ち梁幅考慮 ※梁のH・W寸法を表記 | – | ○ | |
第3種地盤割増 ※地盤種別選択が可能 | – | ○ | |
小屋裏面積で天井高考慮 ※小屋裏面積×天井高h/2.1計算 | – | ○ | |
N値計算で準耐力壁等の考慮 ※考慮の選択が可能 | – | ○ | |
N値計算(下階配分) ※接続状況により適正に複数配分 | △ | ○ | |
計算書 | 計算書PDF出力 ※直接出力可能 | – | ○ |
使用材料の表記 | – | ○ | |
図面内の情報 ※倍率や記号、寸法の情報を充実 | △ | ○ | |
図面(図面追加) ※柱壁伏図、(梁伏図)、立面図、(床面積求積図)、耐力壁配置図、(見付図・求積)、柱頭柱脚金物配置図、耐力壁・準耐力壁・腰壁等配置図、水平構面・屋根構面図、(横架材端部金物配置図) | △ | ○ | |
存在壁量、1/4必要壁量、性能表示存在壁量根拠 ※1つ1つの壁を表記 | △ | ○ | |
存在床倍率根拠 ※1つ1つの水平構面、屋根構面の倍率とL寸法をすべて表記 | △ | ○ | |
見付面積根拠 ※見付を三角と四角に分解して計算式で表記 | △ | ○ | |
単位・表示精度 ※変更可能 | – | ○ | |
計算書プレビュー ※目次機能による選択可能 | △ | ○ | |
計算書図面の設定変更 ※変更可能 | – | ○ | |
計算書図面への加筆 ※文字、寸法、図形の加筆が可能 | – | ○ | |
接合部の詳細設定 ※補助金物の組合せ等が可能 | – | ○ |
見やすい壁量計算書を自動出力
ボタンひとつのワンタッチで見やすい壁量計算書を自動出力
<出力図書のもくじ>
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<構造計算書の出力イメージ>
建築基準法対応
チェックリストの項目をつぶす事で法令に適応している計算書を出力することが可能になります。
許容応力度計算の図書には作成が義務付けられているチェックリスト。壁量計算図書での義務付けはないものの、『ぽちっと 壁量』ではその一部を作成することで設計者側の作成ミス・申請受け入れ側の承認ミスを未然に防ぐためのサポートをしっかりと行います。
<チェックリストによる確認が可能>
PDFファイル出力機能
メールでのデータ送信にご活用いただけます。PDF出力ソフトがなくてもPDFファイル形式に出力できるので、メール等で計算結果を送りたい場合にとても便利です。
NG箇所はエラーリストで警告
エラー回避の対策が手軽にできます。計算の結果NG箇所についてはピンポイントで場所を指摘します。
柱脚・柱頭のN値の大きさを視覚的に表示
視覚的に建物全体の確認を行えます。
物件全体を見渡した際に、柱脚・柱頭のN値の大きさを視覚的に把握をできます。N値の一番大きな柱は一番大きな○印、N値が小さくなる毎に○印も小さくなります。
従って、柱のN値を一本一本確認する事なく、柱のN値の大きさ並びに配置の位置関係を大まかに把握する事ができます。
高速計算
短時間で計算が可能!
従来(構造チェッカー壁量版)と比べると、計算時間は1/2以下になり、時間が大幅に削減されます。
「さくっと木造シリーズ」と完全互換
構造設計・構造積算ソフトと相互互換可能!
弊社、軸組み住宅の構造設計・積算ソフト『さくっと木造シリーズ』と完全連動できます。
スタッフからのコメント
販売価格
製品価格 ¥165,000円(税込)
保守サポート ¥16,500円(税込)
動作環境
対応OS | Windows 10/11 |
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メモリ | 1GB以上を推奨 |
ハードウェア | Windows 10/11が稼動するパソコン |
共通の制限事項
- システムのインストール及びアンインストールは管理者権限で行ってください。
保守サービス利用条件
- 複数台導入の場合「ぽちっと 壁量」ライセンス数分のご契約が必要になります。
※1年毎の継続更新が必要となります。 - 財団法人 日本住宅・木材技術センター様 「木造住宅のための住宅性能表示」構造編 構造の安定に関する基準解説書
を理解している方 - パーソナルコンピュータ Windowsの基本的な操作が可能であること
※Microsoft、Windowsは米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標です。
保守サービス概要
- 「ぽちっと 壁量」のセットアップ・操作方法に関するご質問についてe-mailの受付
下記の内容は保守サービスの対象外となります
- 構造計算後のNGに対する回避方法のご説明
- 申請機関等からの指摘内容に関する直接的な対応
- 「ぽちっと 壁量」のセットアップ・操作方法に関するご質問以外
ご契約後のお問い合わせについて
- 保守サービスをご契約いただくと、専用窓口(e-mail)情報をお知らせいたします。
ご質問内容をe-mailにてお問い合わせください。 - 担当者よりe-mailにてご連絡させていただきます。
開発担当:太田
「始まりは構造チェッカー」
構造チェッカーの開発は1999年12月から始まり2001年1月には壁量版をリリース、その1年後の2002年2月には許容版をリリースし多くのユーザー様にご利用頂き、多くのご要望やご意見をお聞きしながら2010年までバージョンアップを重ねてきました。
その中で、2007年6月、改正建築基準法が施工され2008年12月には(財)日本住宅・木材技術センターより「木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2008年版)」が発刊され、旧「木造軸組工法住宅の許容応力度設計」の内容に準拠した計算を行っていた構造チェッカーのプログラム修正が必要になりました。
構造チェッカーでは発売当初から寄せられた多くのご要望にお答えしてきましたが、全てのご要望に対応できたわけではありませんでした。それらのご要望にお応えするには構造チェッカーの基本設計から見直す必要があったからです。
「安定性、信頼性を徹底的に追及」
「ぽちっと」は「構造チェッカー」のバージョンアップではなく、フルモデルチェンジとして生まれました。つまり基本設計から1つ1つ見直しました。それは単に「木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2008年版)」に対応するということだけではなく、構造チェッカーに寄せられた要望の中で応えられなかった全ての要望に応えたいという思いからでした。
また、要望に応えるだけではなく、安定性、信頼性を徹底的に追求した製品としても完成させたかったからです。
開発がスタートしたときにはすでに改正建築基準法が施工され、早く完成させなければという焦りの中で、でも妥協はせずに構造チェッカーを超えるものを作るんだという信念の元、2010年なんとか完成させることができました。
妥協をしないコーディングはシステムの安定性と信頼性を格段に向上させたといっても過言ではありません。今も、少しでも「ぽちっと」が良くなるようにと日々改良を加えています。
中でもこのぽちっとシリーズの目玉といえるのが、『見える!!』です。
以前の「構造チェッカー」では、計算過程を確認することが出来ませんでした。
しかし、今回は、計算の元ととなる計算値をすべて保持しているため、順を追って計算を確認していただけます。これにより、疑問に思った疑惑の数値も根拠を確認することが可能になりました。
「開発者としての喜び」
「ぽちっと」には構造チェッカーでは絶対にできない多くの機能を備えています。もちろん、構造チェッカーに寄せられた全ての要望は満たしています。今までの開発という仕事の中で、これほど妥協せずに作り上げた製品は他にはないと思っています。